こんにちは、オランダ屋スタッフです。
突然ですがみなさん、スキンケア商品は何を使っていますか?アラサースタッフはいまだに「コレだ!」というスキンケアに出会えておらず、16歳ごろから永遠にコスメジプシーです…。
きっと筆者のような方も多いかと思うのですが、最近のコスメトレンドを見ていて思うのが「成分の配合量」推しの商品がかなり多いなーということ。特にピーリング作用やターンオーバーを速める作用のある成分(例えばAHAやBHA、レチノールなど)は、肌の変化が比較的目に見えて現れやすい分、刺激をもたらすことも。
そんな成分推し商品たちが次々とインスタやTwitterで話題になっているのを見るとですね……コスメジプシーさんなら分かると思うのですが、試したくなるんですよね~(笑)
しかし、これらの強い作用をもたらすスキンケア商品を過剰に使うことはもちろん注意が必要。代表的な肌トラブルとして挙げられるのが「ビニール肌」。一度聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?何を隠そう、筆者もビニール肌の経験者!!今回は体験談とともに、ビニール肌について解説します。
「特定成分の配合量の高さ」に惹かれて注文したアレ
それは今年の春でした。巷で話題になっていた某外資スキンケアブランドのピーリング剤をウキウキ気分でネットでオーダーした時のことです。
そのピーリング剤はAHA(グリコール酸)とBHA(サリチル酸)が入っているもの。まぁ、日本でもピーリング作用のあるコスメはドラッグストアでも見かけますよね。ただ、筆者が買ったこのコスメは「AHAとBHAの配合量が桁違い」だったのです。
配合量はAHAが30%、そしてBHAが2%です。日本ではグリコール酸が3.6%以上配合されているものは「劇物」と指定され販売できないことを考えると、この30%がどれだけ大きい数字かお分かりいただけると思います。またサリチル酸においては濃度5%以上になると角化症の治療薬に用いられます。実はこの成分「防腐剤」として色々な化粧品に使われていますが、その場合の配合上限は0.2%。角質軟化・角質剥離作用は発揮せず、防腐作用としての効果にとどまらせるためです。と考えると、この2%もかなり高い数字であることがわかりますよね。
一見「美肌」に見える落とし穴
そんなピーリング作用がかなり強い商品を使ってみた時のこと。これまでマイルドなピーリングは何度か経験があったのですが、マイルド過ぎたのかあまり効果が感じられなく、そのためこの商品にはかなりの期待を抱いていました。
ピリつきはあったものの、ピーリング剤を流してみると肌が一皮むけたようなつるつる感!しかも毛穴がかなーり目立たなくなっています。この仕上がりに大満足した私は、1週間に2、3回のペースでピーリングを行っていました。今思えば、月1でも十分なくらいだったのに…。
肌が異常だと感じるようになったのは、使用して3週間ほど経った後のことでした。まず肌がやたらにテカリます。それに、毛穴が目立たないくらい肌が突っ張っている感じも。洗顔後はすぐに化粧水をつけないと肌がどんどんカサカサになるし、乾燥が急に進んだせいかいつも肌がほんのり赤いのです。
最初は肌のテカリを「ツヤ」、肌のツッパリ感を「ハリ」と勘違いしていたため、「わーい!肌がきれいになった!」と思い込んでしまっていました。そう、一見美肌に見えるのがビニール肌の落とし穴なのです…。
ビニール肌の状態って?
ビニール肌は、肌の角質が必要以上に薄くなってしまい、バリア機能が著しく低下している状態。私の場合は、過度なピーリングで必要な角質まで落としてしまったことがビニール肌の原因でした。そのほかにも、洗顔やスキンケアのし過ぎ(特に肌に強い成分が入っているもの)でもビニール肌になってしまうようです。
肌が薄くなっているためキメがなく、ひどいケースだと火傷あとのケロイド状のような、膜が張っているだけのペラペラ肌になってしまう人もいるようです…。美容好きな方こそ陥りやすいビニール肌、Twitterでも色んな体験談が…。
ビニール肌になったら今すぐすべきこと
まずは肌のバリア機能を司る「セラミド」の補給から始めましょう!肌が「水分や美容成分を受け入れ、保つ状態」に整えないと、成分が浸透せず意味がありません。
モイストロックローション(iskinclock)
セラミドセルリペアクリーム(Cellmesotec)
またスキンケアは保湿に重点をあて、刺激のある成分が入っていないシンプルなものに切り替えるがおすすめ。とにかく保湿、保湿、保湿です!また、洗顔も落とし過ぎないものに切り替えを。ジェルなどの「撫でて落とすだけ」のものがおすすめ。
スージングアンドリリーフフェイスクリーム(Physiogel)
フェイスウォッシュジェル(Physiogel)
そのほか、たんぱく質を多めに食事で摂ったり、紫外線に当たらないようにしたり、過度な気温差や乾燥した空気に肌が触れないようにしたりといった、日常生活でのケアも力を入れてください。メイクもできるだけしない方が良いでしょう。
いかがでしたでしょうか?
さまざまなスキンケア商品が巷にあふれる一方で、自己流で使ったり、肌状態をよく観察しないまま使い続けたりするのはとても危険です。少しでもビニール肌の症状が出たら、その商品の使用をやめて、適切なケアで肌を回復させてあげましょう!
ではでは、みなさま良いお年をお過ごしくださいませ♪オランダ屋でした!