皆さまこんにちは。オランダ屋スタッフブログです。
しんしんと冷える冬が足元まで迫ってきた今日この頃。
寒くなってくると困ること・・・生理痛です。
毎月女性を何かと悩ませる生理ですが、冬場はとくに生理痛が酷い!という方も
多いのではないでしょうか?
事実、寒い季節は痛みが増強します。
生理の痛みは、「プロスタグランジン」という痛みの原因物質によるものですが、
この物質が、冷え、疲労、ストレスなどで過剰に分泌されるためです。
また生理が重い場合は、痛みだけではなく、
むくみ、イライラ、不安、などのわずらわしい症状に悩まされることも少なくありません。
もしかして、月経困難症?
生理期間中に、下腹部の痛み、頭痛、疲労、イライラ、下痢、憂うつなどの
病的な症状が起こることを、月経困難症といいます。
月経困難症には、子宮内膜症などの、子宮に何かしらの問題があるパターンと、
臓器には何も異常がないのに起こるパターンがあります。
この月経困難症、
日本では推定200~400万人もの女性が当てはまるとも言われているのです。
決して珍しい症状ではないということですね。
それでも、多くの女性は我慢したり、
痛み止めを飲んでやり過ごしたりしているのが現状です。
毎月の生理痛がとてもしんどい方や、寒い季節は顕著に痛みが増す方など、
「もしかして、月経困難症?」と思う方は、
我慢せず一度婦人科をたずねてみてください。
ピルの効用
さて、やっと本題に入ります。
冷える冬。ただでさえ寒くてしんどいのに、加えてお腹も痛い…
という辛い状況の女性にぜひ、ピルの存在を知ってもらいたいのです。
「ピル」というのは通称であり、正しくは低用量ピル、または低用量経口避妊薬です。
女性主体の避妊方法として用いられているホルモン剤ですが、
その効用は避妊にとどまりません。
ピルには、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの、二つの女性ホルモンが配合されています。
これを生理の第1日目から飲み始め、ピルの種類に応じて21日間~24日間、毎日飲みます。
こうすることで、排卵を起こさないようにして、避妊効果を生みます。
そして7日間~4日間の休薬期間中に、生理の変わりとなる「消退出血」があらわれて、
次のクールへ移る、というサイクルです。
このピルによる薬理作用が、月経困難症にも非常に有効なのです。
まず、排卵が起こらなくなるため、排卵痛がなくなります。
また、子宮内膜が赤ちゃんを迎えるために
フカフカになるプロセス(子宮内膜の肥厚)もストップするため、
経血の量が減少して、月経過多による貧血や頭痛などが解消されたりします。
同時に、痛みのもととなるプロスタグランジンの分泌も抑えられます。
さらに、ピルは「決まった期間薬を飲んで、決まった期間休む」という
規則正しいサイクルに沿うため、月経周期の乱れも改善されます。
そして、毎日一定のホルモンを内服することで、体のホルモンバランスも整います。
こうしたさまざまな効用によって、
痛みのみならずイライラや不安などの精神的なゆらぎも解消することがあります。
ピル後進国、日本
妊娠中は排卵や生理が起こらないため子宮は休まることが知られています。
言い換えれば、晩婚化や晩産化によって、
現代女性は多産な昔に比べて月経困難症を起こしやすくなっているのです。
これをレスキューする方法の一つが、ピルの利用です。
しかし、日本はピル後進国といわれており、
正しい認識が浸透せず普及が諸外国と比べて大きく遅れてしまっている現状があります。
日本で低用量ピルが最初に承認されたのは、アメリカから遅れをとること40年後。
またヨーロッパ諸国は女性のピル利用率が30~50%なのに対し、
日本はまだ4%程度です。
諸外国では、女性が自らの意思でバースコントロールする、
という意識が定着しており、
ピルに関しても、処方箋なしに薬局で買えたり、無料で配布されたりと、
アクセスが容易です。
もちろん、年齢や、喫煙・持病の有無など、
個人の背景に応じてピルが合わないケースも存在します。
それでも、世界的な普及率を見ても明らかな通り、
ピルは現代の女性にとって多くの恩恵をもたらしてくれる存在でもあります。
実際に私も、重い月経困難症に悩み、
ピルを利用し始めてから生理がうんと楽になった経験者の一人です。
一人で我慢し続ける必要はありません。
オランダ屋は、正規医薬品取扱ライセンスを保有した取引先ホールセラーから、
豊富な選択肢のピルを取り揃えております。
各種ピルを比較したページもございますので、ぜひご活用くださいね☆
以上、オランダ屋スタッフブログでした。