皆様、こんにちは。
今週も、オランダ屋からブログをお送りします。
11月も半ばを過ぎ、「寒さも本格的になってきたな」と感じる毎日。
爽やかな秋晴れの続いた日々も終わり、
曇りの日が増えるなど、天気も崩れがちになってきました。
ところで皆様は、今頃の時期、
「何となく気分が落ち込む」
「だるくて疲れやすい」
「好きなことも楽しめない」
「集中できない」
なんて感じたことはありませんか?
実はこれは、「うつ病」のサイン。
それも、特定の季節に症状が出る「季節性うつ病」で、
秋から冬にかけて、発症が増えることがわかっています。
季節性うつ病は、英語でSeasonal Affective Disorder(SAD)と表記され、
「季節性感情障害」、「季節性情動障害」、「冬季うつ病」などとも呼ばれます。
大体、今ぐらいの時期から憂鬱な気分になることが多くなり、
2、3月頃になると回復するのが特徴。
また、食欲や睡眠の増加など、通常のうつ病とは違う症状がみられるそうです。
=季節性うつ病の原因=
季節性うつ病の原因としては、
日照時間が短くなることが関係していると考えられています。
それはなぜか。
人間の体内には「セロトニン」という神経伝達物質があり、
心の安定作用があるといわれています。
セロトニンは、日光を浴びると分泌が活性化しますが、
秋冬になると光の刺激を受けることが少なくなるため、
セロトニンが減少し、精神をうまくコントロールできなくなります。
また、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」はセロトニンを原料としているため、
セロトニンが減ると、メラトニンも十分に生成されません。
これによって睡眠や生体リズムが崩れ、変調をきたす原因になるといわれています。
高緯度にある場所ほど、秋冬の日照時間は極端に短くなるため、
北欧やイギリス、北米(の北部)などでは、この時期、
季節性うつ病の患者が多く報告されるとのこと。
ちなみに、気分や行動の変化に季節変動が関係しているかを簡易診断できる
「Seasonal Pattern Assessment Questionnaire(SPAQ)」という評価リストがあります。
合計7点以下であれば(季節変動による気分等の変化が)「正常範囲内」、
8~11点であれば「季節性うつ病の前段階」、12点以上であれば「季節性うつ病の可能性あり」とされます(最高点は24点)。
「もしかして」と思われる方は、よろしければチェックしてみてください。
変化なし
(0点) |
少し変化あり
(1点) |
中程度変化あり
(2点) |
かなり変化あり
(3点) |
極端に変化あり
(4点) |
|
睡眠時間 | |||||
人付き合い | |||||
全般的な気分の良さ | |||||
体重 | |||||
食欲 | |||||
活動性 |
(参照:NIKKEI STYLE)
以前と比べて、うつ病に対する世間の理解は得られてきたとはいえ、
その辛さは、周囲には分かりづらいもの。
心の不安や体調の変化をサポートできるよう、
症状に悩んでいても「病院には行きにくい」「時間がない」とお困りの場合は、
ぜひ一度、オランダ屋の「メンタル・脳機能」カテゴリーを覗いてみてくださいね。